宿題係がチェックする

先生は宿題をみているか

先生たちは、自分が出した宿題を自分自身でチェックをしているでしょうか。

しているとしたら大したものです。

内容を確認して、間違えたところをただ直すのではなく、正しい理解に至るような指導までできているでしょうか。

できているとしたら、本当に素晴らしいと思います。

先生は、とにかく忙しいですから、そこまでできる人というのはスーパーマンのような先生ですね。

是非でお会いしてみたいものです。

 

宿題係がチェックする

忙しい先生の代わりに活躍しているのが「宿題係」です。

学校によって呼び名は違うでしょうが、同じような係りがあると思います。

子どもたちから宿題を集めて、チェックをする係です。

単にドリルノートを提出しているかどうかをチェックしてリストに印をつける。

ノートの中までしっかりチェックをしてリストに印をつける。

音読カードの先生欄にはんこをおす。

先生の確認が終わった宿題を皆に配る。

まぁそのような仕事をしています。

休み時間にその仕事をやるというところもあります。

 

忘れた子は先生と友だちに責められる

もう仕組みがそのようになっていますね。

宿題係は、意識が先生と同じになりますから、提出しない人にイライラします。

いつもやってこない人を攻めたてます。

これが普通の光景になっています。

当然、先生も忘れた子に「ペナルティー」を与えます。

私の知っている子のクラスでは、先生が

「宿題をやってこなかった子とは、(休み時間に)遊んではいけません!」

とみんなの前で公言しています。

また、本来学力養成のためにやっている勉強を「ペナルティー」として使う先生も多いです。

子どもたちへの「罰」として勉強を使うんですから、勉強を好きになるはずがありません。

 

いろいろな事情がある子

子どもたちの中には、家で勉強をする環境を用意されていない子もいます。

宿題どころか食べることの心配をしなければならない子だっています。

まともな食事が給食だけという子は、以前よりも増えているでしょう。

親が健全な子育てを放棄し、テレビやゲーム機を与えられて依存状態の子もいるのです。

いつも筆箱の中の鉛筆が折れている子、消しゴムを持っていない子、虐待を受けている子、過干渉な親から教育虐待を受けている子、もう学校に来ている時間だけが休息のような子もいるのです。

そういった子たちに、なぜ宿題をやってこないの?と責めるべきではありません。

友だち同士でチェックさせるべきではありません。

家庭の教育力が著しく落ちている現代では、学校が最後の砦なのですから。

いくらやっても学力向上とはほど遠い宿題は廃止にして、先生も子どももゆとりの時間を増やしてほしいと思います。

世界には宿題を法律で禁止している国もあるのですから。

 

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