宿題の幻想

学校で習ったことを宿題で定着させる

幻想です。 計算ドリルは、わかっている子にとっては同じ作業の繰り返しで、雑にやる習慣がつきます。 わかっていない子にとっては、間違ったやり方を繰り返し練習することになります。

漢字ドリルは、ただ回数を書くことに意識がいってしまい、意味がわかっていないことに違和感を感じなくなります。 書く練習と覚えるための練習は全く異なります。

嫌なことでも我慢する習慣をつける

幻想ではありませんが、お勧めしません。 自分自身で納得できる我慢する理由があればよいですが、小学生、特に低学年の子たちにはそのような理由は見出せません。 ただ、苦痛を耐えるだけ、考えるのをやめるだけ、感情をオフにするだけ、そういった習慣が身につきます。 困難を創意工夫で乗り越えるような刺激にはなりえません。

音読で国語力がつく

幻想です。 宿題として出される音読は、ちゃっちゃと終らせたい子が多いから、情景を思い浮かべながらかみしめるようには出来ません。 言葉から場面を思い浮かべながら音読することができれば、国語力はあがりますが、宿題ではまず無理でしょう。 高学年になったら、やったことにして自分でサインしてお終いです。 ズルをする、誤魔化すことに慣れさせる機会が増えるだけです。

宿題で学力がつく

幻想どころの話ではありません。 6年間宿題をしっかりやったのに落ちこぼれている子は大量にいます。 なぜ、真面目に宿題をやってきた子が小4頃から授業についていけなくなるのか、 なぜ、中学からは塾に頼らなければならないのか、 考えてみればわかることです。

 

 

工夫された宿題なら、確かな学力はつきますが、残念ながらそのような宿題は5年間見続けてきましたが出会ったことがありません。

 

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