ドリルの答えを渡さない

子どもを信じていない

たまに、計算ドリルの答えを先生に取り上げられているという子がいます。

「答えを渡すとそれを見て写すだろ? お前たちを信用しないぞ!」

というメッセージですね。

実際に

「答えを渡すと写す子がいるから先生が預かります。」

と言われた子もいます。

「人を信用しない」というお手本を子どもたちに見せているのですよ。

答え合わせは必須

本来必要のない計算ドリルですが、もしやるとしたら、正しいやり方でやらなければ意味がありません。

その為には、答え合わせが必要です。

同じような問題が20問あったら、最初の1問をやったらすぐに答え合わせをするのです。

そこで間違っていたら、正しいやり方はどうなのかということを確認するのが勉強です。

間違ったやり方で20問もやってしまったら、そのやり方で定着してしまいます。

実際にそういう子はたくさんいます。

 

 

間違いを正せるか

次の日に学校で答え合わせをしたとして、その間違えを正す指導が出来るのでしょうか。

2~30人もいる子どもたちに個別に指導が出来るのでしょうか。

大抵、正しい答えを写しておしまいです。

 

本来、テスト形式の問題を解くのは、どこがわかっていて、どこがわかっていないのかの洗い出しにつかうべきです。

そこで弱点や躓きを発見し、深く理解するのが正しい勉強です。

間違いを正せずに、苦行のように大量の問題を解くことは正しい勉強のやり方ではありません。

しかし、小学校でそのような悪しき習慣をつけられた子は、中学校でも問題集を解いたらおしまいです。

解いた問題があっているのか間違っているのか、それすら興味を持たない子は本当に多いのです。

そういう子が、親に引きずられて「塾」に大量に放り込まれているのです。

塾は子どもを育てるところではなく、親の(目先の)トラブルを解消するサービス業ですから、

馬車馬のように走らせてテスト対策をして点数を上げてくれます。

塾は小学校のおかげで丸儲けです。

 

塾や家庭教師に依存して、大量の作業のような勉強で点数をとってきたつけは、社会に出てから支払うことになります。

いや、社会に出れないかもしれませんね。

ニートは増え続けているのですから。

 

 

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