宿題を用いた家庭教育
効果がないとわかった宿題をやらせること
我が子の宿題を代わりにやらなくても、この宿題は子どもに良いのだろうかと疑問に思う親は多いと思います。
子どもはばかばかしさに気がついている。
親もおかしい、効果がないと思っている。
そんなケースで、そのまま効果がないとわかった宿題をそのまま子どもにやらせ続けるということがどういうことか、考えてみましょう。
子どもに望むのは?
その前に質問です。
親として子どもに望むのはどちらでしょうか。
これからの時代、必要とされるのはどちらでしょうか。
A 常識にとらわれずに、いろいろなことに疑問を持ち、自分で試して確かめ、問題を解決する姿勢
B 常識を疑わず、疑問に思うことでも、言われたことは言われたとおりにやり、問題を放置する姿勢
おそらく、ほとんどの方は「 A 」と答えるのではないでしょうか。
私も我が子に望むのは「 A 」です。
どちらのお手本をみせているか
では、普段どちらのお手本を見せていますか?
A 常識にとらわれずに、いろいろなことに疑問を持ち、自分で試して確かめ、問題を解決する姿勢
B 常識を疑わず、疑問に思うことでも、言われたことは言われたとおりにやり、問題を放置する姿勢
子どもは、育てようと思ったようには育たず、育てたように育ちます。
「A」のように育てようと思っていても「B」のように育てれば「B」のように育つのです。
宿題の内容、効果に疑問を持ちながら、それを自分自身で確かめもせず、
「宿題はやるのが当たり前」
「先生との約束だから」
「みんなやっているから」
と思考停止になって、子どもに「頭が悪くなる」宿題をそのままさせ続けているのです。
それで、「A」のように育ってほしいと祈っている。
宿題は良い材料
子どもに「A」のお手本を見せるには、宿題はとても良い材料です。
「この宿題はおかしいね。意味がないんじゃないか? よし、1ヶ月一緒にやってみよう。」
と親が一緒にやってみればいいのです。
低学年は3~5倍の量をやれば子どもが受けている悪影響がわかります。
感受性の強い子どもの影響を味わうには、それくらいの調整をすると丁度良いです。
そして、これは子どもにはさせてはいけないものだと判断したら、 (ほとんどの方はそうなります)
「これはとても子どもにはさせられない。よし、先生と話をしてみよう。」
と、問題を解決する過程を見せてあげるのです。
お手本を見せてあげるのですよ。
A 常識にとらわれずに、いろいろなことに疑問を持ち、自分で試して確かめ、問題を解決する姿勢
のお手本を。
B 常識を疑わず、疑問に思うことでも、言われたことは言われたとおりにやり、問題を放置する姿勢
のお手本ばかり見せてはいけないのです。
プリントやドリルをやらせることが家庭教育ではありません。
ギャーギャー小言をいったり、叱ったりするのではなく、
お手本を見せてあげるのが親がすべき家庭教育です。